王子小劇場初の本格的プロデュース公演を12月22日に拝見。劇場企画「王子トリビュート」第1弾「畑澤聖悟作品連続上演」の1本目になります。私自身はこの作品は初見です。
評価も得ている畑澤氏の戯曲ですが、私がどうしても腑に落ちないのが「なぜ舞台を放送局にしたのか」ということです。青森の放送局(ラテ兼営)の若手社員たちが、リストラされる管理職を社長命令で決める物語ですが、独立U局ならまだしも、ラテ兼営ならローカル局でもこんなことはあり得ないでしょう。あり得ない設定で意図的に寓話にしようとしているのかも知れませんが、それにしては中途半端にリアルさも追求しており、そのバランスがしっくりこないのです。