この記事は2006年12月に掲載されたものです。
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「CoRich舞台芸術!」に公演登録を

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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「CoRich舞台芸術!」ベータ版が11月28日に正式オープンして、28日間が経過しました。

CoRich舞台芸術!

現在253作品(巡演も1作品でカウント)が登録されていますので、1日平均9作品が新規登録されていることになります。順調な登録状況で、この更新頻度が保てれば、日本で最も充実した演劇情報ポータルになることでしょう。

エリア別では、関東以外に北海道、東海、近畿、四国、九州が地元発の演劇公演を登録しています。他地域の制作者はぜひ登録してもらいたいですし、東海・近畿は数的にもっと登録があっていいはずです。観客側が登録するのは負担になりますし、データに間違いがあれば元も子もありません。チラシ画像掲載も制作者が行なったほうが著作権をクリア出来ます。今後は情報公開と同時に「CoRich舞台芸術!」に登録することを、制作者が習慣づけるとよいと思います。

チラシ画像については、登録フォームにデザイナー名とデザイナーのURL欄が用意されています。これを使えばデザイナー自身の宣伝にもなりますし、将来的にデザイナー名によるチラシ検索も可能になるかも知れません。

「たかがサイト一つに登録しても世の中変わらない」と思う方もいるかも知れませんが、私は小さな積み重ねで変わることもあると信じています。例えば、なにげなくエリアで検索し、東北発の小劇場系演劇が0件なのを見て、「演劇不毛の土地だ」と感じてしまう他地域の読者もいるかも知れません。逆に東北の公演がすべて登録されていたとしたら、「東北って熱気があるな」「旅公演で来たら観てみようかな」と思うでしょう。地域にはそれぞれ演劇情報ポータルがありますが、こうした場に情報発信していかないと、他地域には伝わらないのです。

そんなことをしなくても、クオリティの高い作品を創作していれば評価はついてくるという意見もあるでしょう。それ自体は間違いではありませんが、認知度がある程度高まってから言えることで、当初の宣伝努力や評価を得てからのブランディングの維持は不可欠です。観客が獲得出来ないと嘆いているカンパニーは、本当にあらゆるマーケティング努力をし尽くした上で言っているのかと、いつも疑問に思います。まだ宣伝手法が残っているのに「動員が少ない」と言うのは、単なる開き直りではないでしょうか。


「CoRich舞台芸術!」に公演登録を」への1件のフィードバック

  1. yhsメンバーブログ

    やる前にやられろ

    前々から個人的に構想を練っていた劇場カレンダー・・・大規模に便利にサービス開始されちゃった。俺の来年度の中心事業と考えていただけに落胆したけれど、いいものはどんどん使おうよということで早速紹介です。みんな使ってみよう。俺も使っていくよ。 「CoRich舞台…

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