作成者別アーカイブ: 荻野達也

チラシ束に公演チラシしか入れないことから始めよう

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ネビュラエクストラサポート(Next)が、6月20日~8月8日に上演されるNODA・MAP『ザ・キャラクター』へのチラシ折込代行で、主催者側(この場合はNODA・MAP)が折り込む10団体を事前に選ぶ「主催者セレクト方式」を試験的に実施している。

Nextでは、これまで折込団体数を先着順で制限することはあったが、内容での選別は「折り込み機会の公平性を維持する」観点から行なっていない。制作者から「チラシの宣伝効果を高めるため従来の方法を見直すべき」という声が広がっていることを理由にしているが、売上に影響を与えかねない委託団体の選別は、Nextにとっても英断と言えるだろう。

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舞台芸術に関わるならパブリックコメント提出を

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文化庁が7月9日締切で、文化審議会文化政策部会「審議経過報告」に対するパブリックコメントを募集している。

劇場法(仮称)や文化政策についてセミナーで議論するのもいいが、このパブリックコメントが私たちの考えを行政に伝える公式な手続きである。反対意見がある人はもちろん、賛成意見の人もその旨をきちんと表明すべきである。

ここで意見せずに、どこで意見を言うのか。舞台芸術に関わる全員がコメントを寄せるべきである。

(参考)
劇場法(仮称)に関する議論まとめ(2010年4月11日現在)
劇場法(仮称)に関する議論まとめ(2010年5月16日現在)
劇場法(仮称)に対する私の考え
劇場法(仮称)と新たな助成制度
視野を広く、もっと広く

「INDEPENDENT」全国ツアーが意味するもの

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かねてから噂されていた大阪・in→dependent theatreグループの一人芝居フェスティバル「INDEPENDENT」ベストセレクション再演の全国ツアーが、ついに発表された。2011年7月~9月(予定)で、現在決定している上演地は大阪、東京、札幌、仙台、福岡、沖縄。これ以外にも交渉中で、興味のある劇場・制作者にコンタクトを呼び掛けている。06年ごろから全国展開を表明していたので、5年かけての実現となる。

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視野を広く、もっと広く

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劇場法(仮称)のことを考えていると、調べなければいけないことがどんどん増える。幅広い議論をするためには、舞台芸術だけでなく、その周辺のことも知らなければならない。演劇人はもっともっと勉強すべきだと思う。

例えば、「図書館法や博物館法があるのに、なぜ劇場に関する法律がないのか」と言われると、演劇人は「そりゃそうだ、劇場法(仮称)をつくろうぜ」となってしまいがちだが、その前に少し立ち止まって、現在の博物館法についてどんな議論がなされているかを調べてほしい。

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劇場法(仮称)と新たな助成制度

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劇場法(仮称)制定後の助成制度のイメージを勝手に図にしてみた。推進側はこういうことを考えているのではないかと思う。

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劇場法(仮称)に対する私の考え

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波紋を呼んだ朝日新聞大阪本社版3月19日付夕刊記事(以後「朝日新聞記事」)、それに対する平田オリザ氏の青年団サイト4月1日付「新年度にあたって 文化政策をめぐる私の見解」(以後「4月1日付見解」)、そして平田氏自身が「それをお読みいただければ、おおかたの誤解は解ける」とした日本劇団協議会機関誌『join』68号のロングインタビュー(以後「『join』68号」)と、この話題を巡る情報は一定のレベルで共有されつつある。平行して文化審議会文化政策部会の議論も進み、劇場法(仮称)は法制化に向けて着実に進んでいるようだ。この時点での私の考えをまとめておきたい。

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『映画館(ミニシアター)のつくり方』

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雑誌『映画芸術』に連載された、地域のミニシアターの実態が単行本になった。映画館の開業から運営の内部事情を当事者が綴ったもので、ミニシアターが直面する経済的問題、デジタル化の壁、いかに独自性を発揮するかがリアルに描かれている。

シネコンの普及により、地域でもロードショーへの飢餓感はずいぶん解消されたが、それが逆にミニシアターのヒット作を奪う事態となり、これまで以上に作品選定や企画づくりが問われている。ヨーロッパ企画のイベントでも知られる京都みなみ会館(京都・東寺)、演劇公演に使われることもある第七藝術劇場(大阪・十三)ももちろん収録されている。

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座・高円寺は学芸事業のネーミングに配慮を

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座・高円寺が3月27日~28日に開催した子供向けワークショップの発表会タイトルが、「飛ぶ劇場」となっている。演劇界で「飛ぶ劇場」と言えば、当然ながら北九州のカンパニー・飛ぶ劇場を思い浮かべるわけで、私もこのタイトルを最初目にしたときは、「こんな時期に飛ぶ劇場の東京公演ってあったっけ」と戸惑った。飛ぶ劇場主宰の泊篤志氏も東京の友人から連絡を受けて驚き、個人ブログでこう書いている。

ハッキリ言ってー、そのー、ちょっとコレは紛らわしいなぁー
んー
勘違いする人、他にも居るんじゃないかなぁ。

「飛ぶ劇場」というネーミングは確かにありがちで、小劇場に詳しくない人なら使ってしまうかも知れない。このワークショップも外部のアートNPOに運営を委託しているようで、彼らが北九州の飛ぶ劇場を知らなかったのかも知れない。けれど、このタイトルを見た座・高円寺の学芸スタッフや広報スタッフは当然小劇場の専門家のはずだから、その時点で変えるようアドバイス出来たのではないだろうか。

商標登録されている名称ではないので、使っていけないということはない。演劇以外のジャンルなら、勘違いする人もいないだろう。しかし、座・高円寺という小劇場演劇を軸にした専門劇場で「飛ぶ劇場」を使ってしまうのは、いくら学芸事業でも配慮に欠けるのではないだろうか。誤解を招くこともそうだが、この名前を長年使っているカンパニーに対するリスペクトを持ってほしいと思う。「鳥の劇場」も同じ理由で使えないと思う。

(2010年3月31日追記)

本記事掲載直後、座・高円寺広報より連絡をいただいた。

飛ぶ劇場の存在は承知していたが、ケストナーの『飛ぶ教室』を強く意識した佐藤信芸術監督の要望により、敢えて事業名として使用したという。ただし、カンパニー側にその旨を伝えていなかったのは軽率であり、カンパニー側に早急に連絡を取ってお詫びするとのこと。

3月30日付のブログトマリ「続報、『偽の飛ぶ劇、東京に現る?』」によると、劇場から連絡があり、この名称は今後も使用したいが、同一表記を避けるため、「とぶげきじょう」のようなひらがな表記を考えていきたいという。

映画業界の創客努力

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創客の先達として、映画業界の動向は常に注目する必要がある。「映画館に行こう!」実行委員会による全国の劇場上映スケジュール配信と、映画演劇文化協会による「午前十時の映画祭」について触れておきたい。

「映画館に行こう!」実行委員会といえば、2004年からの「夫婦50割引」、05年からの「高校生友情プライス」キャンペーンで知られる。「高校生友情プライス」は平均利用率1%で09年に終了したが、「夫婦50割引」はキャンペーン前の映画人口比3%が平均7%を超えるようになり、映画ファンが延べ700万人増えた計算になるという。このため07年のキャンペーン終了後も正規の割引制度として全国の映画館で定着した。素晴らしい成果だと思う。

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劇場主催公演の開演時間に劇場はもっとコミットを

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こまばアゴラ劇場「冬のサミット2009」に参加した突撃金魚の公演日程について、ブログ「休むに似たり。」が疑問を呈した。2/23(火)~2/24(水)の平日2日間3ステで、千秋楽が18時開演だったことについて、「誰を呼びたいのか、さっぱりわかりません」と指摘している。これに対しフェスティバルディレクターの杉原邦生氏が、コメント欄で次のように回答している。

公演スケジュールについては、毎回6~7団体の公演日程を調整するため、どうしても公平にはならないのですが、できるだけ多くのカンパニーをご紹介できるように実行委員会の方で頭を抱えながら組ませていただいております。
開演時間については概ね各カンパニーの判断になっております。

18時開演というのは、昨年議論になった「シアタートラム ネクスト・ジェネレーション」でのtoi平日18時半開演よりも早い。社会人の観劇は非常に難しいのではないだろうか。

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