地域で行われる制作者育成講座は、自立して自発的に活動できる制作者を育成することが最終目的であることは疑いがないでしょう。
しかしながら、そういうはっきりした成果がなかったとしても、目的を果たせていないということはできません。
自立自発活動ができる制作者が現れるということを1.0の成果とするならば、その過程である0.3や0.8ポイントの成果も評価されてよいでしょう。
1.0の結果を出すのは、政令指定都市クラスでも5年くらいの時間が必要です。
作成者別アーカイブ: 高崎大志
劇場の経営者・総務系の責任者
先日、福岡で東京劇術劇場副館長の高萩宏さんの講義が行われました。
私が興味を持つ話が多く、たいへん面白く拝聴しました。
その中の一つに劇場の経営者・総務系の責任者となれる人材が少ないという話がありました。たしかにこの職能はプロデューサーとも芸術監督とも違うものかもしれません。
事業仕分け意見のキーワード
事業仕分けへの意見についてです。
サイトでの情報も分散しているし、項目も多く、どこが意見の対象となるべき議論の焦点なのかがわかりにくいですね。
私も、なんとか小一時間ほどの時間をとり、ざっと目を通すことができました。
急ぎのことなので、おおざっぱな理解でよくわかっていない部分があるのですが、事業仕分け意見のキーワードをずばり書いてみます。
三重県と山梨県の演劇関係者に特に期待したい。
行政刷新会議事業仕分けは、多少の飛躍した理論でもなんでも、予算削減という結論になっているようです。
予算削減という結論が最初からあるかのようです。その性急さ論理飛躍に少々恐ろしさを感じます。
舞台芸術団体にとって、もっとも影響が大きいのは、
「事業番号3-4 (独)日本芸術文化振興会関係 」でしょう。
ワークグループの結論としては、芸術文化振興基金事業、芸術創造・地域文化
振興事業を含め、「圧倒的に予算を縮減したい」とのことです。
これに対する、意見の送付先は、下記の通りです。
宛先 nak-got@mext.go.jp
件名 事業番号3-4 (独)日本芸術文化振興会関係
国内の演劇関係者の意見送付をぜひおねがいしたいとおもいます。
地域の公的助成金の役割
今回、芸文助成を例とした助成金申請のワークショップを行う中で、その地域にある公的助成金の果たす役割について思いをはせました。
それは、ただ単に助成金を出すということにとどまらず、次の助成金のステップになるということです。
芸文助成の説明会会場の見直し
先日、福岡にて、芸文助成を例として助成金書類作成ワークショップを開催しました。
この企画を行う中で、地域の制作者にとって芸文助成がなじみのないものであるという状況が手に取るように伝わってきました。
芸文助成についていえば、首都圏の採択が圧倒的に多数を占めるわけですが、同時に申請数も首都圏の団体が圧倒的に多いことが類推されます。
このもっとも大きな理由は、芸文助成の説明会が東京と大阪でしか開催されていないことでしょう。
1年に2会場での説明会が限界ならば、東京と大阪という固定された地域ではなく、トヨタ・アートマネジメント講座のように多くの会場で開催するとか、説明会の様子を録画しネットで配信するなど、情報提供の不公平を是正する方策を考えてもらいたいと思います。
ワークショップの中身についてですが、助成金の書類を書くのが初めてという受講者もいる中、ファンドレイジングの一手法についてだけでなく、自分達の活動の社会性をどう見つけ、言語化していくのか有意義な内容に出来た手応えを感じています。
演劇博覧会「カラフル3」レポート
演劇博覧会「カラフル3」のレポートを公開しました。
2009年05月04日「本年もっとも活躍した地域演劇プロデューサー賞」にも書きましたが、今思い返してみても、たいへんな企画だったと思います。
レポートはカラフル3をご覧になった、各地域の制作者の感想を集めてつくりました。同趣旨の企画を検討されるようなことがあれば、ご一読いただけると幸いです。
ギンギラ太陽’s全国ツアー中
ギンギラ太陽’sが全国ツアー中です。
代表作といえる「翼を下さい」で、全国9都市での公演。
この作品は福岡で見ましたが、エンターテイメント性がありクオリティも高く、日頃芝居を見ない人にも安心してオススメ出来る作品です。
地域の劇団としてある種の成功の類型をつくりつつあるギンギラ太陽’sを、ぜひご覧いただければと思います。
仙台 9/29.30
札幌 10/3.4
松山 10/6
高松 10/7
大阪 10/9.10
神戸 10/12
新潟 10/15
金沢 10/17
福岡 10/20-
金沢に来ています。
制作講座で金沢に来ています。
全5回中の3回目です。
今回は受講者からの質問が続き、そのまま受講者間の討議へと発展しました。
制作講座は終わった後が大切で、今年は全5回の講座で終了しますが、その後受講者間でのつながりが継続し、お互いに情報交換しあったり、相互に刺激しあったりするような関係性が残るといいなとおもいます。
芸術文化環境の地域格差(目次)
最後に目次をつくって、「芸術文化環境の地域格差」については、ひとまずしめさせていただきたいと思います。