福岡で3つの劇団が10月、11月、12月と3ヶ月続けて小劇場ロングラン公演を行っています。
その3つの劇団は、それぞれ旗揚げから、5年目、10年目、15年目となっていて、若手・中堅・ベテランの劇団によるロングラン公演です。
東京では小劇場のロングラン公演は、日常的に行われていますが、東京以外の地域では珍しいと言っていいでしょう。
札幌では、地域の劇団の作品をロングランで再演するという「札幌演劇シーズン」が行われています。
これは、地域が産んだ作品に光を当てるという素晴らしい企画です。
一方、劇団の自主公演ではなく行政系の手厚い支援があるようで、劇団の自主公演によるロングラン公演のハードルはやはり高いというべきでしょう。
その中で、福岡で3つの劇団が10月、11月、12月と3ヶ月続けて小劇場ロングラン公演を行うことは、偶然に支えられた面が大きいとはいえ、日本の地域演劇シーンで注目すべき状況だと思います。
この偶然を活かし、公演成果の拡大を測図った企画が「3シュラン福岡」です。
食と観劇を絡めていくのは常套手段の一つでもありますし、直接の関係はありませんが(笑)「ミシュランガイド福岡・佐賀2014 特別版」が、今年の7月に発売されたことも見逃せません。
10月、11月、12月は、水炊き・ラーメン・モツ鍋などの福岡の名物料理が最も美味しい季節でもあります。
この機会に、他地域から福岡演劇シーンをウォッチに訪れる方がいれば幸いです。
「3シュラン福岡」
https://twitter.com/3shuran
以前、fringeサイトで
「いまのあなたにとって、ロングランはどれくらいの期間を指しますか?」というミニアンケートが行われていたことがありますが、地域においては10日間以上の公演をロングランと呼ぶのが妥当だと考えています。
(参考)「なにをもってロングランというのか?fringeミニアンケートより」