この記事は2010年11月に掲載されたものです。
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「芸術創造環境はいま―小劇場の現場から」第3回を読む

カテゴリー: さくてき博多一本締め | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 高崎大志 です。

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劇場付きのプロデューサーとしての信念や生き様、これまでの実践に深く感銘を受けました。文字通り心に響く内容でした。

私が東京で一番最初に見た芝居はシアターXでのつかこうへいさんの芝居です。もう15年以上前のことだったと思います。こういう方の実績により、当時の私がそこでつかさんの舞台と出会えたのだなぁという感慨があります。

しかし劇場・音楽堂法に反対する意見は、感情論レベルのものが多いようです。
具体的な挙証がほとんどなく、「経済不況なので政府がファシズム化のための準備をしている。」というのが根底にあるようです。

法律制定への拒否反応にも違和感を感じます。
芸術文化振興基金も、なんらかの法律に基づいて行われていることと思います。そちらの法律には拒否反応を示さず、劇場・音楽堂法には強い拒否反応を示しています。

また残念なのは、東京一極集中の偏った環境への疑問的視点がないことです。東京一極集中の緩和は、相対的に見れば東京に落ちるお金が減ることにつながることを想起させます。なので既得権益を守ろうとすれば、反対するのは理解できなくはありません。
民間劇場への配慮も十分なされるべきだろうと思います。

劇場・音楽堂法には、より検討すべき緻密な指摘を提示している方がいらっしゃいます。私はそのような指摘の方が重要だろうと考えています。

私が東京で対話する演劇関係者の多くは、一極集中の緩和にそれほど否定的ではない。むしろ新たなチャンスがそこにあるように見ている。
このことに期待したいと思います。

繰り返しますが、私がどうかと思うのは、このインタビューの1/3をしめる劇場・音楽堂法の部分だけであり、大半を占めるそれ以外の部分については、大変感銘を受けております。すばらしいプロデューサーで模範とすべき方だと感じています。