芸団協主催の俳優養成所についてのシンポジウムに参加してきました。
海外の俳優養成所のお話はとても面白かったし、パネリストの方々のお話にめちゃくちゃ励まされて帰ってきました。
新国立劇場の芸術監督でいらっしゃる栗山民也さんが、俳優養成所の調査でドイツに行かれた時のお話に感動しました。
以下、栗山さんがドイツの方と話された内容を元に私の言葉でお伝えします。
東ドイツは1989年のベルリンの壁崩壊に至るまでの数十年の間、非常につらい時代を過ごしてきました。スタージュと呼ばれる秘密警察のスパイが国民の中に潜んでいて、息子が父親を訴えるようなことさえあったのです。目の前にいる人間が信じられない。家族にさえ思いを正直に打ち明けられない。そんな不信に包まれた暗黒の時代に人々は:
共産主義国家の秘密警察も、シェイクスピアやチェーホフの古典傑作を検閲で変更・削除することは出来なかったのですね。
人々は劇場で、俳優が表現する喜びや悲しみに直に触れ、共にそれを味わうことが出来ました。人と人とが顔を見合わせて、ありのままの感情を触れ合う、そんな人間の真実が「劇場」という場所にのみ、存在していたのです。
なぜ私がこんなに演劇に惹かれるのか、執着するのか、その訳を教えていただけた気がしました。そして「それでいいんですよ」と、その執着を肯定してくださいました。
公演が行われる劇場に、真実がある。その公演を実現させるのが制作者の仕事です。
あぁ、演劇をやっていて、良かった・・・。
これからは迷うことなく前に進める気がします。
私もここを読んで感動しました、
自分の中で一つの方向を見つけられました。
素敵なブログを本当にありがとうございます、
これからも楽しく読ませていただきます。
あぁ、感動が伝えられたなんて、すごく嬉しいです。
喜びはどんどん共有していきたいですよね。
これからもよろしくお願いいたします。