この記事は2010年9月に掲載されたものです。
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芸文助成|説明会会場が増えたこと

カテゴリー: さくてき博多一本締め | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 高崎大志 です。

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画期的なことだと思います。
芸術文化振興基金の説明会の会場が増えたことは。

説明会の会場は東京・大阪の2カ所だけという状況が続いてきました。定着していたといえるかもしれません。この種の説明会会場がこのタイミングで増えるのはあまり聞かないことです。会場増加に伴う予算の手当や内部の意志決定には、それなりのご苦労があったのではないかと推測しています。
すんなりと苦労なく決まったという可能性もありますが、いずれにせよ、芸術文化振興基金の説明会の会場を増やした高く評価されるべき事だと思います。

西日本で一カ所会場を増やすならば、どこで開催すべきかという点においても、優れた判断がなされたと思います。広島から鹿児島を視野に入れた会場地の決定であろうと思います。

北九州会場での説明会への参加団体数が東京会場や大阪会場を上回ることは、表現団体の数からいってあり得ないと思いますが、説明会会場の増加が地域の制作者のアンテナの感度をよくしていくことを期待したいと思います。

日本地図的なバランスで見れば、次は東日本のどこかで会場が増えるべきでしょう。東日本の制作者が理性的なその声を上げるかどうかにかかっています。

私は、数年前から同助成の説明会が、東京・大阪でしか開催されていないことについて、地域間格差を拡げるものという立場での意見を表明してきました。今回の対応については評価していると言うよりむしろ深く感謝しています。

こういうことは、なんの反応も示さないのではなく、評価の声を上げることが重要です。是々非々という言葉がありますが、疑問を持ったり批判するときだけ声を上げ、前進があったときに何の声も上げないのでは、是々非々という立場からは遠い。それでは演劇分野のためになにかしたいというモチベーションが上がるはずもありません。

広島以西の制作者が、ブログでもTwitterでもかまいませんので、今回の件を評価していただくことを希望します。


平成23年度芸術文化振興基金助成対象活動募集等説明会(北九州会場)
2010年9月28日 午後1時30分(申込不要)