それでは、地域の表現者、アートマネージャーがどうすればいいのでしょうか。
表現者側に関して言えば、この答えはきわめてシンプルで、できる限りいい作品を創り、できる限り継続し、できる限りいろんな地域で上演するということにつきます。
結局何よりこれが、一番重要で難しいことです。
そしてアートマネージャーはそのように活動する表現者をできる限り有効な方法で支援し、環境を整備していくということになるでしょう。
具体的な方法は、地域の実情によって異なります。それぞれがその地域にあった方法を、先進地の事例を参考にしたり、先人に相談したりして、試行錯誤しながら見つけていくことになるでしょう。
また近年、地方都市間の演劇交流が活性化してきています。この流れを推し進めていくことも、芸術文化環境の地域間格差を緩和するにの有効だとおもいます。