2008年6月20日fringeブログ「地域の演劇人が、県立劇場のディレクターに」でも、その活躍に触れましたが、2月6日~8日に宮崎芸術劇場で、こふく劇場の永山智行氏が演出をつとめる「女の平和」の公演が行われます。
この公演は、九州の地域演劇シーンのエポックメイキングとなる公演であり、本年度九州でもっとも注目すべき公演企画のひとつです。
九州演劇人サミットなどに表される九州の演劇人のネットワークが、この公演で一つの成果にたどり着いたとみることができます。
この公演に出演する役者は、以下のようになっています。
内山ナオミ(北九州・飛ぶ劇場)
上元千春(都城・劇団こふく劇場)
川内清通(長崎・F’s Company)
木内里美(熊本・フリー)
後藤香(福岡・フリー)
宗真樹子(熊本・劇団きらら)
濱砂崇浩(都城・劇団こふく劇場)
福薗宏美(鹿児島・劇団LOKE)
松本恵(長崎・F’s Company)
役者の地域に注目頂きたいのですが、九州の各県で活躍する役者による公演となっています。
私はこの中で、1,2名を除く全員の舞台を観たことがあります。本公演にでる役者さんが各地域の小劇場系演劇のトップレベルにいる役者さんであることは、額面通り受け取って差し支えないだろうと思います。
(もちろんこの公演にはでない優れた多くの役者がいます。)
この公演は、九州のどこか特定の地域にリソースが一極集中するのではなく、均衡的な芸術的な発展をしていることの証明ともいえ、その点においても大変うれしい限りです。
この公演企画は、九州の俳優を勇気づけ、演劇シーンを前進させるだけにとどまらず、その地域に住む人々の誇りとなるような芸術作品となるでしょう。
と同時に、この後継の企画が、九州内を巡演するような公演企画となることを願っています。
このような企画を実現するにあたり困難なことはたくさんあったでしょう。しかしそれを乗り越えてきた関係者に深く敬意を表するものです。
私は2月6日の初日公演を観に行きますが、これほど観劇日が待ち遠しい公演は、本当に久しぶりです。