この記事は2009年2月に掲載されたものです。
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ガラスの仮面、4年ぶりに最新巻

カテゴリー: さくてき博多一本締め | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 高崎大志 です。

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ヒット作となった漫画がその分野を広く知らしめ、その分野に新たな人材を増やすという効果は、相当なものがあると思います。
数多の野球漫画が野球少年を増やし、キャプテン翼が人気を集めてサッカー少年が増えたようにです。

この点で、ガラスの仮面が演劇人口を増やした効果は大きく、ある世代では、ガラスの仮面を読んでなければ演劇を始めてなかったという人も少なく無いだろうと思います。
直接のきっかけではありませんが、なにを隠そう私もガラスの仮面を読んでなければ、演劇を始めていたかどうかはわかりません。

これを私は「ガラスの仮面効果」と呼んでいます。
また、その効果を持続させるために、このように長いスパンで新刊が出ることは、日本演劇界のために、むしろプラスではないかと考えています。

そして、現在、ガラスの仮面効果は最盛期よりも確実に弱まっています。また少子化の時代となり、他にも多様な「おもしろいもの」がある中、新たな人材の演劇分野への流入は確実に減っていくことになるでしょう。

ちなみに「ボンボン坂高校演劇部」という演劇部を舞台にした漫画もありましたが、あれは演劇という分野を背景にしたギャグマンガであり、演劇という分野に正面から向き合ったものとは言えないでしょう。


ガラスの仮面、4年ぶりに最新巻」への2件のフィードバック

  1. よこたたかお

    一応、僕は「ボンボン坂高校演劇部」を読んで、演劇を始めましたよ。
    演劇ではなく、恋に正面と向き合っていましたね。僕も。

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