しょうしょう前回の補足を。
平均的な意識が高いところにあるということは、その世界に新たに入ってくる人にもそれがスタンダードとして伝わることになります。これは好循環というべきでしょう。
昼練習一週間については、「それを可能とする労働環境がある。」ということで、別の話に繋がるのですが、環境要因説と個人意識要因説はトレードオフの関係にあり、どちらが決定的なものかを論じることは、とりあえずここでは避けるとします。
—-
次に、「成功の類型の有無」についてです。
小劇場系の役者で、成功の類型があり、ある程度の目標として成立している地域は、唯一首都圏だけだと言えると思います。
九州でも、ひとつの成功に至ったと思われる人が複数いますが、劇団代表脚本演出の立場にいる人であることや、その絶対数が少なく、演劇で主たる人数を占める「役者」の成功に至った人はほぼいないようです。
ある程度現実性があると信じられる成功の類型、これは目標といっても良いと思いますが、これの有る無しは、たいへん大きな要素であると考えられます。
首都圏であっても、そんな誰もが成功できるわけではないし、成功の類型を信じている人はそんなにいないのかもしれませんが、例えそうであったとしても、例えば1%の成功の確率と5%の成功の確率には、5倍を超える差があるだろうと思われます。(数字は例えです。)
将来に明るい絵が描けるのと描けないのとでは、モチベーションを維持できるかどうかで圧倒的な差があります。