大阪の日本橋にあるJUNGLE in→dependent theatre(ジャングルインディペンデントシアター)がプロデュースする「極-KIWAMI-」という企画を拝見しました。
なんと劇場の玄関がいきなり、“和”・・・?!
私、劇場だとは気づかないで一度通り過ぎてしまいました(笑)。
入り口だけではなく劇場内もしっかりした和室になっています。この美術は、製作も費用も劇場持ちです。キャパシティは80人。私が拝見した回は40~50人のお客様が入っていました。前日は90人ぐらい入って満員だったそうです。
「極-KIWAMI-」に参加した浮遊許可証という劇団のサイトに仕込み風景が公開されています。
劇場HPより↓
方向性も表現形態も異なる9つの劇団・ユニットが、2本の廊下に挟まれた三室の十畳間を舞台&客席に、いかに魅力的な作品を創造できるかがテーマ。すなわち同じ舞台空間=スタート地点から、それぞれの感性と方法論でどこまで他とは違った表現・物語に飛躍することが出来るのかをお客様に楽しんで頂きたいと思います。
参加している9団体は、劇場に対して参加費とチケット収入の数割を支払うのが条件だそうです。劇場側としても黒字の算段がついているというのが素晴らしいですね。(劇場プロデューサーの相内唯史さんにお話を伺うことができました。)こういう企画だと東京や他府県の劇団が大阪に進出しやすいのではないでしょうか?
企画中「39日間休演日無し」というのもありがたかったです。実は私、13日のマチネしかお芝居を観る時間を取れなかったんです。電子チケットぴあで検索したら、小劇場ではここしか見つからなかったので伺いました。(一心寺シアターでもイベントがありましたが、ローソンチケットのみの取り扱いだったので残念ながら引っかかりませんでした)
高野さま、ご紹介ありがとうございます。
JUNGLE in→dependent theatre並びに10月オープンのin→dependent theatre 2nd 劇場プロデューサー相内です。
「極-KIWAMI-」は、共通舞台美術で、どれほどテイストの違う作品を創ることが出来るかという、作家演出家への挑戦としての企画ですが、同時に京都のアートコンプレックスさんがやっている方法とは異なるやり方で、ロングランに挑戦できないかという制作的な挑戦もあわせ持っています。
単一劇団の公演ではありませんから、厳密にはロングランとは言わないのかもしれませんが、作品が変わるのに39日間休演日無しロングランというのは、数字以上に大きなことだと思うのですがいかがでしょうか。
おかげ様でリピーターも多く、数作品を通して見ていただくという当初の目標もある程度達成し、本日夜の回で、劇場的には当初の損益分岐動員を達成できそうです。もっとも予算も最終的にオーバーしてしまいましたので、僅かな黒字で最終的に決着しそうです。
各劇団は、各自の動員状況により赤字・黒字と結果が分かれそうですが、多くの劇団がこれまで当劇場で公演した時よりも動員を伸ばし、黒字に持っていけるのではという感じです。
関西方面で、お時間のある方は、ぜひ残りの特別企画(8/23~25)・再演日程(8/26~29)にご来場ください。完全な和室になった当劇場は一見の価値有りです。
大阪劇場ニュース(まさきち)
アンケートの回答でも多かった近代建築を「劇場」にの意見。
以前ここでも触れましたが、
精華小学校がこの秋劇場(演劇だけではないみたいですが)として再スタートします。
でも、それだけじゃなかった!
小劇場がパタパタと閉められて悲しんでいたら大阪にも元気な風が吹…