この記事は2008年1月に掲載されたものです。
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飛ぶ劇場のアゴラ公演

カテゴリー: さくてき博多一本締め | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 高崎大志 です。

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明日31日から、飛ぶ劇場がこまばアゴラ劇場で公演する。

飛ぶ劇場を、地域劇団としてもっとも成功した劇団の一つだと捉えていて、その東京公演の成果はいつも気になっている。
(福岡のギンギラ太陽’sも地域劇団としてもっとも成功した劇団の一つだろう)

同団体が表現の面で特に苦心しているように見えるのは、北九州の観客の多くにも受け入れられながら、先端の公演を望む東京のコアな観客層を満足させる作品づくりをおこなうという点である。これは地域から東京公演をしている多くのカンパニーが抱えるテーマだろう。

東京以外の他地域であれば北九州と特段のギャップはないのだろうが、先進的な公演が極端に集中しているという環境から、東京の小劇場系の観客層は特殊な価値観をもつ層となっているように感じられる。

これらの異なる価値観を持つ観客層の両立をなす表現は難しいことで、答えがあるのかどうかすらも自分にはよくわからない。

この作品を札幌で見たが、個人的には、あのセットが果たして、アゴラ劇場にはいるのか?装置の仕掛けはうまくいくのか?そして東京の観客にどう評価されるのかなど興味はつきない。