物議を醸したドラマ「女王の教室」も、残すところ最終回のみとなりました。非常に骨太な、見るべき作品だと私は思っています。
このドラマの公式サイトにある「ストーリー」が素晴らしい出来です。ドラマのあらすじ紹介と言えば、テキストと数枚のスチールでつくられるのが一般的ですが、ここでは静止画を多数使った全編Flashで、まるでピクチャーブックを見ているような感覚です。音声はありませんが、台詞はFlashに埋め込まれているので、非常によくわかります。更新も放送直後にされているようです。
これなら放送途中からでも追いつけますし、見逃した回も完璧にフォロー出来ます。番組サイトでこのクオリティのコンテンツを公開しているところは、なかなかないと思います。Web制作スタッフに敬意を表します。
演劇でも、これぐらいの上演記録がつくれませんか。いくら舞台写真を並べたところで、物語と連動しなければ、単なる〈きれいな写真〉で終わってしまいます。Flashはサイトのデザインだけでなく、こうしたコンテンツをつくるためにこそ使うべきだと思います。8月20日にサイトリニューアルした山の手事情社が、ややそれに近いでしょうか。