現在、文化庁により「実演芸術家等に関する人材の育成及び活用について」への意見募集が行われています。
これは、今後の国政府の文化政策の方針に影響を与えるもので、多くの演劇関係者にぜひ意見を出していただければと思います。
私個人としては、この報告が主に「中央にいて感じられる問題意識」ばかりを論じ、「芸術文化環境の地域間格差の是正」ということに意識が振り向けられていないと考え、批判的な感想を持っているところです。
私は国政府の文化政策は「世界水準で勝負出来る表現者を育成する」と「芸術文化環境の地域間格差の是正」が二本柱であるべきと考えています。
前者についてはこの報告でも精密に書かれていますので説明は省略します。なぜ、国政府が後者をやるべきかと言えば、これまでfringeブログで書いたように、国政府の文化政策が芸術文化環境の地域間格差を作ったと考えているからです。
「世界水準で勝負出来る表現者を育成する」も確かに重要なことですが、等分の比重で「芸術文化環境の地域間格差の緩和」に重点がおかれなければならないと考えています。
これにつきましては、みなさまいろんな意見があるかと思いますが、ぜひその意見を文化庁に送っていただければと思います。
また、文化庁のサイトにあるPDFデータは印刷された紙をスキャンして、PDFデータにしており、意見を出すための引用に少々不都合があるかと思います。
こちらは全文テキストデータにしてみましたので、ご活用頂ければ幸いです。
締め切りは3月5日ですが、内容は14ページほどであっさりと読むことができます。