この記事は2008年4月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。



助成金情報(1)

カテゴリー: さくてき博多一本締め | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 高崎大志 です。

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ここでは助成金や、その情報について、考えてみたいと思います。
助成金には全国の団体を対象としたものと、その地域の団体が対象となる地域要件があるものとにわけて考えてみたいと思います。

まずは地域向けの助成金について。

fringeサイトの助成金の情報で、地域向けの助成金の数を調べてみると以下の通りです。地域によってばらつきがありますが、特段にどこかの地域が突出しているというものではなく、これについては妥当な範囲だと考えています。

北海道 11
東北 13
関東 25
信越・北陸 7
東海 21
近畿 25
中国・四国 31
九州 15

次に、芸術文化振興基金のうち、「地域文化施設公演・展示活動:文化会館公演活動」を取り上げてみたいと思います。(http://www.ntj.jac.go.jp/kikin/joho/index.html

地域文化施設公演・展示活動:文化会館公演活動(合計127件・146,300千円)では、東京都の文化会館が13件でもっとも助成を受けている数が多いです。割合でいうとちょうど10%です。
日本に47都道府県があり、平均でいうと1都道府県が2%程度になります。東京都は全国平均の約5倍の助成実績があるということになります。
しかし、私の感覚としては、東京都が平均の5倍程度の助成実績があるのは、妥当な範囲であり、この部分についていえば、問題とすべき地域間格差はないといっていいと考えています。
この状態を仮に地域間格差がない。と表現することにします。

次回は、現代舞台芸術創造普及活動(演劇)を中心に考えていきたいと思います。