これまで私が観た芝居の中で、最も奥行があると思われたのが、第2回横浜フリンジフェスティバルの横浜未来演劇人シアター『ハマのメリー伝説・市電うどん~特盛版~』。11月3日に拝見しました。
ここで言う奥行とは、物理的な舞台奥までの距離のこと。野外劇では舞台裏を開け放ち、外の風景を借景にすることがよくありますが、舞台美術を仕込んだ距離としては、ここまでのものはなかなかないと思います。演劇◎定点カメラが全景写真を掲載していますが、みなとみらい21の広大な土地を利用して、万国旗が続いているところすべてがアクティングエリアになります。
2004年に庭劇団ペニノ『黒いOL』が、西新宿再開発地区に奥行約30メートルに及ぶテントを数珠つなぎで設営し(演劇◎定点カメラのテント画像参照)、これが印象に残っていましたが、今回は50メートル近くあったんじゃないでしょうか。
作品はもちろん素晴らしかったです。久々にプロフェッショナルの客入れも見させていただきました。