来週、熊本を中心に演劇大学2008in熊本が開催されます。
熊本では2005年に劇作家大会が開催されました。そして演劇大学は2006年のプレ演劇大学からはじまり、2007年、2008年と開催されています。
実行委員長を務める熊本出身の流山寺祥氏や地元演劇人の熱意が、継続しての開催につながっていると聞き及んでいます。今回、熊本で受け入れをおこなっている人たちは自分の劇団を持ち、さらにこういった活動にもリソースを投入されていて、たいへんなご苦労があるだろうと察します。
熊本の演劇人の話を聞く機会があったのですが、劇作家大会や演劇大学による人材交流が、地元の演劇人をおおいに勇気づけている面があるようです。また、表現者として有形無形の財産を得る機会になっているだろうと思います。
私は、最終的に地域の演劇を支えるのは、その地域で生活する人々に他ならないと考えています。と、同時に、優れた演劇表現者は3大都市圏に集中しており、地域の演劇人が、実績ある優れた表現者から学ぶべきものはたいへん多いし、その機会は大変重要なものと考えています。
このバランスやどの時点を過渡期と見ていくのかは、地域の演劇シーンへの長期的な展望が必要とされます。そしてこの判断も、やはりその地域で生活する人々が自主的に考えていくしかありません。
今、地域でもっとも必要とされているのは、長期的な展望でその地域の文化芸術をどのように振興していくのかということを考え得るアートマネージャーです。そしてその人材を育成するには少なくとも5年はかかるだろうと考えています。
「演劇大学2008 in 熊本」について
http://jdak.org/