ブログが広まる以前から続く演劇人の公開日記、弘前劇場主宰の長谷川孝治氏の「演劇日記」はよく知られていますが、現在休載中とのことで、その代わり3月から札幌の出版社・寿郎社サイトで「弘前劇場の30年」を連載されています(毎週月曜更新)。
この文章は出版を前提としており、10月1日から早稲田大学演劇博物館で予定されている「弘前劇場の30年展」に合わせ、過去のエッセイ等も収録して刊行されるそうです。現在連載8回目、まだ学生時代から高校教員へ就職したばかりのところですが、第7回で書かれている下記の文章がすべてではないかと思います。
「芝居を人生の真ん中に置く」とは何か。これは地域で演劇を続ける上でとても大きな問題である。
人生の真ん中という言い方は簡単なようでいて多くの犠牲を強いる。正業(それが何を意味するのかは判然としない、何故ならば食うために生きているのではなく、生きるために食う人がたくさんいるからである。ちなみに私も生きるために食べている方である。この二つは全く違う位相を持つはずである)。
生きるとは死の意味を考え続けることであり、相対的な価値基準を認めないということである。
人生の真ん中という言い方は簡単なようでいて多くの犠牲を強いる。正業(それが何を意味するのかは判然としない、何故ならば食うために生きているのではなく、生きるために食う人がたくさんいるからである。ちなみに私も生きるために食べている方である。この二つは全く違う位相を持つはずである)。
生きるとは死の意味を考え続けることであり、相対的な価値基準を認めないということである。