以前ご紹介した弘前劇場主宰・長谷川孝治氏によるウェブ連載「弘前劇場の30年」が、早稲田大学演劇博物館「弘前劇場の30年」展に合わせて10月10日出版されました。『地域と演劇 弘前劇場の三十年』(寿郎社)です。
「現在の地域演劇を考えるためのきっかけになるべく心を砕いて書いた本」(弘前劇場サイト「座付日記」10月17日付)とのことです。北海道新聞・松本悌一記者もブログで紹介しています。
弘前劇場といえば、地方演劇の旗手、津軽弁の台詞、平田オリザとともに「静かな演劇」+「同時多発会話」ですが、どうしてそうなったのか、これを読むとよく分かります。当たり前ですが、はじめからこんな考えで演劇をつくっていたのではなく、走りながら、時には考えて、時には偶然に生まれたものだということに気づかされます。