下の話題にありますがチェルフィッチュの岡田利規といえば私の中ではコンテンポラリーダンスと小劇場系演劇の「最前線での合致」の象徴なんでございます。
さて、北九州芸術劇場の今年のダンスラボの内容が発表されました。
京都から「じゃれみさ」(敬称略/以下同)を招いての企画ですが、講師による「振り付け」ではなく、参加者全員で「作品を作っていこう」というコンセプトがある模様。
特筆すべきは出演者のバラエティ。
元・飛ぶ劇場のつかのみきも含むと劇団出身者が少なくとも4名。
八木竜平は「詩人」。昨年の「詩のボクシング」全国大会ベスト8です。
他もJCDNの「踊りに行くぜ!」や福岡市文化芸術振興財団のダンスワークショップの洗礼を受けてきたメンバー。
いま、福岡県では北九州市と福岡市という線引きは薄くなり、アーティストの活動エリアとしてある程度の融合を果たしていると思います。
「広域な地元」という意味で、同一作品を北九州・福岡で連続上演する劇団も増えている印象。
演劇との関係で言えば、スタッフにも注目です。
美術の橋本茜・内山ナオミは、各自、屋号を持って活動していますが共に飛ぶ劇場メンバー。
演出部の山口千琴は、北九州芸術劇場の舞台機構職員ですが、もともと地元小劇場演劇の舞台で俳優・美術(小道具)として活躍してきた才媛。チコト名義で「prop store R」の屋号も持っています。
こうして、ひたすらに独学でキャリアを積み重ねてきた面々が、その技術を認められ、また北九州芸術劇場によって雇用機会を得てきているのは非常に喜ばしいことです。
今回はコンテンポラリーダンスの現場ですが、この企画が地元のダンス界にも演劇界にも元気を与えてくれる予感がします。
公演日は9月3・4日、会場は北九州芸術劇場小劇場です。
ダンスラボに出演
北九州芸術劇場のサイトで発表になりましたんで、fringeにも書かせてもらいました。
horami…