この記事は2007年6月に掲載されたものです。
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世の中、甘くない

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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今春実家に帰省したとき、中高生時代に買い集めたアニメ本などを見つけました。私の世代は「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」に代表されるテレビアニメの大ブームがあり、それなりにコレクションがあるのです。これは高値が付くのではと東京に送っておいたのですが、先日の思わぬ出費の足しにならないかと、ザ・ポケットであったクロカミショウネン18『ノモレスワ。』観劇の際に、中野ブロードウェイのまんだらけ本店買取処に初めて持ち込んでみました。

美本の創刊号もあり、思わず「全部で数万円にはなるだろう」と皮算用してしまいます。買取処では、店頭スタッフで判断出来ない物があると各専門店チーフに放送で呼び出しがかかります。「レベルPが出ました」などの隠語も聞こえますが、プレミアム級という意味でしょうか。さすが査定の目は肥えているようで、期待にますます胸がふくらみます。

さあ、私の番です。ベテランスタッフが一品ずつ丁寧に査定してくれましたが、美本創刊号が100円と言われたときは目が点になりました。「こんなきれいな状態はめずらしいですね」と言ってくれましたが、それでも100円でした。意外に地味な書籍に500円の値が付きましたが、期待していたムック関係は50~200円。落胆ぶりが顔に出たのか、「ブームだったせいで在庫も多いんですよ」「もう少しあとの作品だと逆に品薄なんですが」となぐさめられました。

重い手提げ袋2個を中野まで運んだ結果は、買い取ってくれたのが約6割で、合計4,350円。残りはお持ち帰りくださいとのことでした。世の中、甘くないですね。そのまま手提げ1個を抱えてポケットに向かいました。中が見えると恥ずかしいので、フロントにも預けられませんでした。