能の世界を身近に感じさせるニュースが2本続きました。
まずは、東京郊外の遊園地・よみうりランドで5月12日~13日に観世流の薪能が行なわれます。園内にある多宝塔が改修された記念ということですが、読売新聞東京本社版4月16日付夕刊によると、開演前にシテ方自ら解説をするそうで、遊園地での開催と併せてめずらしいとしています。
能の世界を身近に感じさせるニュースが2本続きました。
まずは、東京郊外の遊園地・よみうりランドで5月12日~13日に観世流の薪能が行なわれます。園内にある多宝塔が改修された記念ということですが、読売新聞東京本社版4月16日付夕刊によると、開演前にシテ方自ら解説をするそうで、遊園地での開催と併せてめずらしいとしています。
東京都生活文化局が2002年に開設した「TOKYO ART INDEX」が、4月から「Tokyo Art Navigation」にリニューアルしました(運営は東京都歴史文化財団)。「アーティストファイル」に登録されている演劇団体は現在48件。いま登録すると目立つのではないでしょうか。
統一地方選挙後半戦の投票日を迎えますが、必ず投票してほしいと思います。
演劇関係者は本番や公演準備で棄権する人が少なくないと感じますが、いまは期日前投票(不在者投票)も簡単に出来ますし、投票所も早朝から空いています。
格差社会に疑問を感じているなら、まずは選挙で意思を表明してください。選挙に無関心で棄権する人が格差社会を嘆くのは、私はナンセンスだと思います。
北國新聞4月7日付朝刊に、「金沢市の茶室 死蔵状態はもったいない」と題する社説が掲載されました。
金沢は茶道が盛んで、市内に大小約300の茶室があり、金沢市が管理するものも18あるそうです。しかし、その利用実態は月1回や年数回が大半で、記事は「活用していないのは、もったいない限り」と嘆き、茶会でなくても演劇やアートの発表の場として使えないかと提言しています。
これはお茶会演劇を続けている劇団衛星のためにあるような記事だな、と思いました。個人邸の茶室の数でも、京都より金沢が多いそうです。
スタジオジブリの月刊広報誌『熱風』に、2月号から高萩宏氏(世田谷パブリックシアター制作部長)が「夢の遊眠社と僕と演劇プロデューサーの仕事」を連載しています。同社サイト「出版部だより」の2月17日付によると、同誌が2005年5月号で組んだ特集「僕が演劇を続けてこられたわけ」が縁で、膨大な資料を駆使した80年代回顧録が始まったようです。ちなみに「僕が演劇を続けてこられたわけ」は、高萩氏のほか渡辺昭夫(こまつ座)、成井豊(演劇集団キャラメルボックス)、佐藤信の各氏が登場しました。
制作者の岩佐暁子氏が、個人ブログ「gunlog」で「テロリストの悔恨」という文章を書かれています。小鳥クロックワークを解散した西悟志氏によるユニット「TextExceptPHOENIX+steps」(略称・TEP+steps)の第1回公演『ニッポニアニッポン』の劇中シーンについて触れたものです。
この文章だけ読むと正論に思えますが、私はこの作品を観た者としてこのシーンは悪趣味に感じ、周囲にもその旨を伝えました。それはテロを信じるとかのレベルではなく(台詞や演技自体にリアリティがなく、すぐ演出効果だとわかりました)、この作品にこの表現が不可欠であると感じなかったからです。このシーンを批判している人は、「誤解」や「テロを騙ったからダメ」ではなく、「必然性を感じなかったからダメ」と思っているのではないでしょうか。
発売中の『日経トレンディ』5月号特集「いつ、どこで買う? 秘策101連発」は、玉石混交ながら過激な工夫が詰まっていて、制作者が読んでも面白いのではないでしょうか。
ソフトバンクモバイルのホワイトプランで掛け放題を実現するため、ソフトバンクを持っていない人は安いプリペイド端末を買って着信専用にするというアイデアもあり、これってこまばアゴラ劇場の制作者・岩佐暁子氏が書いたのと同じ発想ですね。自分から掛けたいときは、メイン携帯のほうでワン切りするそうです(この記事は公式サイトでプレビュー可能)。
情報整理のノウハウ本は多数ありますが、注目すべき新刊が出ました。理論の章もありますが、本書の真骨頂は全体の4割以上を占めるアナログな文房具による工夫の紹介です。編者である株式会社企画工学研究所の事例写真をふんだんに掲載し、演劇制作の現場にも今日から使えるアイデア満載です。理論の手書きイラストも非常にわかりやすいです。
最近いちばん心を打たれた文章はこれです。劇場ブログのほか、die pratze公式サイトにも掲載されています。
ここに書かれていることは、民間劇場に関わる方なら誰もが感じていることだと思いますが、公共ホールを批判することは、最終的には出入りするカンパニーやスタッフの批判にもつながりますので、なかなか声高に言えない背景があります。それをここまではっきり書くのは勇気がいると思いますし、制作者も「劇場費が安いという理由だけで公共ホールを使っていいのか」と自問自答を迫られている気がします。
asahi.com「どらく」に蜷川幸雄氏のスペシャルインタビューが掲載されています。「世界を目指そうぜ」「早くやんないと俺死んじゃうよ」が2大口説き文句だとか。
インタビュアーはノンフィクション作家の神山典士氏です。演劇関係では毎日新聞日曜版に連載された『生きること演じること』、キャラメルボックスの20年をまとめた『キャラメル・ばらーど』で知られています。