今年の１月３１日から突如始まった「街頭パフォーマンス」。
それは北九州芸術劇場の「今年のラインナップ」を発表したリーフレットの配布のために秘密裏に結成された、
「なんだこりゃと目を引いて、より受け取ってもらう部隊」による即興でした。

音楽と共に、コンテンポラリーなダンス、ストップモーション（彫像）、マイム、無言劇・・・。
数々のパフォーマンスを行ってきました。
メンバーは北九州で活動する複数劇団からの「精鋭たち」。
あの芝居に出たあの人も、「無言」でオーラを振りまいています。
扮するは北九州芸術劇場リーフ掲載のキャラクター「アートむし」。
「本のむし」のようにアートが大好きでかじりついてる「アートむし」。
１周年の「１」を形取った長い帽子には創造力と想像力がいっぱい詰まっているのです。
http://www.tobugeki.com/art_mushi.htm

私は昨年末、この編成と現場監督を仰せつかったわけですが、初めての試みに、期待と不安がいっぱい。
でも彼らは期待に応えてくれた上に、毎日の現場で、たくさんのものを吸収していってくれました。
きっと今後の活動に活かせると信じます。

握手や撮影を求められたり、ずーっと立ち止まって観てもらったり、楽しいこともいっぱいでしたが、つらいことも多々ありました。
道路使用許可は取っているのですが、場所によって（人だかりが出来すぎて）通報されたり、
春休みのやんちゃな高校生や酔っぱらいにからまれたり、
季節はずれの吹雪に見舞われたり、
同じ場所に募金活動に来た「善良なＮＰＯ」のさりげなくも哀しい妨害にあったり、
衣裳が「冬用のコート」なので暑い日は脱水しかけたり。

だけども例えば熊本では、商店の店員さんが、パフォーマンスが終わったあと、駆けつけてくれて
「ここで毎週、色んなパフォーマンスがあってるのを観てきたが、あなた達のが一番良かった！」とメッセージをくださいました。
子どもたちがメチャクチャ喜んで、それで新しい表現を開拓したりとか、得るものも多かったと思います。

このパフォーマンスもあと４日。月火水は、10時13時16時に小倉駅前で行います。
演じ手にとっても街にとっても、何かしらの起爆剤になっていますように。