財団法人地域創造が発行している地域創造ニュースレター1月号を読みました。
この冒頭の理事長あいさつで以下のような記述がありました。
3.「地域文化コーディネーター」の養成と活用を
地域における文化・芸術活動を効果的に展開してゆくためには、専門性を有し、地域の宝物を磨きながら各種事業をコーディネートする人材が不可欠です。各県、各地域でそのような人材を確保することが当面の緊急の課題になりますが、政府と関係者はこの課題に早急に対応することが必要です。当財団としても関係者にご相談しながらこの問題に取り組んでゆきたいと考えています。
地域における文化・芸術活動を効果的に展開してゆくためには、専門性を有し、地域の宝物を磨きながら各種事業をコーディネートする人材が不可欠です。各県、各地域でそのような人材を確保することが当面の緊急の課題になりますが、政府と関係者はこの課題に早急に対応することが必要です。当財団としても関係者にご相談しながらこの問題に取り組んでゆきたいと考えています。
以上3点を、新年の課題と考えています。
(http://www.jafra.or.jp/j/library/letter/new/interview.phpより引用)
これについては、私も全く同感です。
これを読んで私が考えたのは、現在地域で制作者として活動している人材こそが、これらの人材に最も近いところにいるのではないかということです。
創造活動の現場の空気を知り、一般社会とも広い接点を持つ制作者は、事業をコーディネートする能力を養う機会を多く持っているだろうと思います。
地域創造がこのような問題に取り組んでくれれば、地域制作者の活動の場は拡がります。
地域創造の直接の支援対象は、各地域の自治体や芸術文化財団がメインです。しかしながら、自治体や芸術文化財団で働く職員は、人事ローテーションがあり、その地域で長く芸術文化に携わる仕事を続けることが難しい場合があります。その場合、芸術文化コーディネートという専門的な仕事の育成対象としては適切でないかもしれません。
その地域に根ざした活動を指向する地域の制作者こそに、そのような機会を提供するべきではないかと思います。
fringeサイトには劇団付きの制作者が多く訪れるかと思いますが、それだけで生計が立てられないような環境にいるのであれば、地域創造のこの動きにアンテナをたててみるのも良いかも知れません。