昨年、チラシを見ただけで行きたくなったのが壁ノ花団『悪霊』でした。宣伝美術は京都の清水俊洋氏で、いまや売れっ子となったオノ・ナツメ氏のイラストを使っています。
人気漫画家にイラストを書き下ろしてもらうのは難しいはずで、以前からの知り合いかと思っていたのですが、公式ブログ「悪霊日記」11月15日付(制作・垣脇純子氏)を見ると、作品イメージに合うということで交渉したようです。
この作品は開演前は素舞台に近い状態なのを、麻袋に詰まった干し草をぶちまけ、この写真の状態にします。客席に粉塵が行かないよう一定の距離を置くため、あまりキャパを広げられず、たいへん贅沢な公演になりました。プリセットも大変だったでしょう。不条理劇(笑いも結構あり)なので賛否両論あると思いますが、私は満足しました(12月15日ソワレ、こまばアゴラ劇場)。
東京でもっと話題になってもよかったと思います。京都公演から3か月以上空いたので、東京版チラシは京都公演の劇評を載せてもよかったのではないでしょうか。