この記事は2014年5月に掲載されたものです。
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6月の「劇作家大会」「佐藤佐吉演劇祭2014+」は地域の若いカンパニーの制作者もアンテナを伸ばしておく企画

カテゴリー: さくてき博多一本締め | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 高崎大志 です。

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 地域の若いカンパニーの制作者は、6月の両企画に向けて、ひとつだけ仕事をしなければならないのではないかと思います。

 それは、
・9年ぶりとなる「劇作家大会」(兵庫県)
・初となる同時多発型の「佐藤佐吉演劇祭2014+」(東京)

 このうちのどちらか一つに、カンパニーの劇作家/演出家を送り込むべきだということです。

 この2つの企画は、いずれもすばらしい企画です。若い劇作家/演出家の視野を広げるのにこれ以上はない企画だと思います。また、両企画とも遠方から来た劇作家/演出家が、他地域から来た人と出会ったり、意見交換しやすい場が考えられているようです。
 両方行けるのが一番いいと思いますが、旅費などの問題もあるでしょう。せめてどちらかひとつだけでもと思います。

 劇団を料理店に例えるならば、劇作家は新たなメニューを考える人であり、演出家は料理長といえます。
 その重要性は言うまでもありません。このポジションが伸びるかどうかが、カンパニーの将来の大部分を決定します。

 もし、拠点とする地域にとどまって、そこで見られる芝居や情報だけに接しているのだとすれば、それは学校の学食にしか行ってないのに料理店をやっているようなものです。
 学食は確かに心温まる場所ですが、料理店をやるなら学食ばかりで食べていてはどうにもなりません。
 友人知人が来る店で満足できるのであればそれもいいでしょう。しかし、そうでないならば新たな作品や情報に接する機会を持つべきです。

 この2つの企画はそういった点で、最高の機会だと思います。

 カンパニーの制作者としては、カンパニーの劇作家/演出家をこれらの企画にいくように勧めるともに、それらの旅費はカンパニーから出すくらいでもいいと思います。
 そして、その必要性はお店のマネージャーである制作者が説くべきでしょう。

 ちなみに劇作家/演出家が勉強熱心で、すでにそういう勉強をされているのであれば、特に無理される必要はないと思います。

 佐藤佐吉演劇祭では、トークラウンジのゲストスピーカーとして私もかかわらせていただきます。ご縁がありましたら、気軽にお声をお掛けください。

日本劇作家大会2014 豊岡大会 6/12-15
http://www.jpwa.org/main/activity/convention-toyooka

「佐藤佐吉演劇祭2014+」 6/25-
http://www.en-geki.com/sakichisai2014/index.html