この記事は2008年1月に掲載されたものです。
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支援者(団体)の厚みの違い1

カテゴリー: さくてき博多一本締め | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 高崎大志 です。

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表現団体を支援する人たちにも、いろいろあります。観客層も支援者といえますが、別項に譲り、主に以下のような支援者(団体)について考えてみます。大まかに以下のように分けてみます。

1 業として支援等を行う団体
2 表現団体に積極的な支援をしている劇場
3 劇評家
4 マスコミ等

まず
1 業として支援等を行う団体
について。これは公共性の高い団体(行政、財団、NPO等)があたります。

たとえば福岡でいうと福岡市の外郭団体である福岡市文化芸術振興財団があげられます。
地域の演劇振興の事業を行い、相当の予算*を持ち活動しています。当然そのリソースはその地域の演劇にだけ割かれるわけではありません。音楽やダンスや華道と幅広い分野を対象としています。
(*平成19年度事業費予算額379,666千円)

地域演劇の支援を活動分野とするアートNPOは、私が活動するFPAP(エフパップ)も含めて二つあります。

ざっとあげられるのは以上のような所です。

東京について考えてみると、アートネットワークジャパン、芸団協、国立オリンピック記念青少年総合センター、財団法人東京都歴史文化財団、セゾン文化財団、豊島区舞台芸術振興会、などが思い浮かびます。私が知らないだけで他にもあると思います。
さらに国の機関である、国際交流基金もその活動実績*からして東京地域に主力をおくとみることができるかもしれません。
(*2007年国内公演助成事業12事業のうち7事業が東京で開催・複数地開催あり)
さらに劇団制作社を始めとするフリーの制作支援団体もここに含めることができそうです。

数も違いますが、それぞれの団体が演劇文化のために投じる予算という視点でも大きな差があるでしょう。福岡のアートNPOの事業予算はおそらく2団体分を合計してもおそらく1000万を超えることはない。

トータルでみると、東京と福岡で少なくとも0が一つは違うように思われます。といいますか0の一つの違いでとどまることを願います。

福岡は比較的恵まれていると思いますが、このような状況です。福岡より小規模な都市ではさらに大きな格差があると思われます。


支援者(団体)の厚みの違い1」への2件のフィードバック

  1. tanise

    業(ぎょう)なんですね、業(ごう)かと思って、一瞬「私のこと?」かと(笑)
    団体じゃないけども。

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