この記事は2007年1月に掲載されたものです。
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キャンディーズが導いた小劇場

カテゴリー: fringeのトピック以前 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は 荻野達也 です。

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NHK「わが愛しのキャンディーズ」をようやく見ることが出来ました(BS2、1月4日19:30~21:00)。昨年7月17日(BS2)、12月4日(総合)に続いての再々放送。半年間に3回のオンエアは、いまなお衰えない人気を物語っています。貴重な日比谷野音での解散宣言シーンやNHK番組出演シーンが満載でした。後半のファイナルカーニバル(解散コンサート)もDVDになっているTBSテレビ版ではなく、全編記録用に撮影されたナベプロ秘蔵の「フィルムカーニバル」版からでした。渡辺プロダクション50周年のおかげです。

私はキャンディーズにほんの少し間に合わなかった世代で、解散ツアーの1977年は高校受験を控えた中学3年でした。もう3年早く生まれていたら、全キャン連に入って浪人を決め込んでいたかも知れません。78年4月4日深夜の「オールナイトニッポン」特別編成で解散コンサートの模様を呆然となって聴き、心にぽっかり穴が開いた気持ちで高校入学したら、周囲が意外に醒めていてがっかりしたのを覚えています。

私が小劇場に初めて接したのは、大学に入ってからの学内公演でしたが、高校時代に演劇部公演を観て毛嫌いしていたのが(本当にひどかった)、なぜ立て看を見たくらいで行く気になったのかと思い起こせば、浪人中の81年に伊藤蘭さんが夢の遊眠社に出演したことが心の片隅に引っ掛かっていた気がします。この年、遊眠社は伊藤蘭さんをフィーチャーして『少年狩り』で紀伊國屋ホール進出。以後、駒場小劇場『ゼンダ城の虜』、紀伊國屋ホール『怪盗乱魔』と、立て続けに1年で3本に出演しました。またまた受験勉強中の私は雑誌『宝島』で消息を知る程度でしたが、あの伊藤蘭が興味を持った劇団ということで、遊眠社、そして小劇場が私の脳裏に刻み込まれたのだと思います。

こういう番組を見ていて思うのが、「ザ・ベストテン」初期の追っかけ名場面を集めたDVDが出ないかということ。権利関係の処理が大変でしょうが、絶対売れると思います。日本の音楽番組・中継番組の歴史に残るシーンが多々ありました。久米宏氏と故・松宮一彦アナの掛け合いをもう一度見てみたいです。

CANDIES FOREVER
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