『大阪人』5月号が小劇場特集です。大阪現代演劇祭〈仮設劇場〉WAが始まるのに合わせての企画です。どちらも財団法人大阪都市協会の事業です。
表紙は維新派、「演劇の熱」と名付けられた47ページの大特集です。メインライターは同誌出身の本渡章氏と元ぴあ関西支社の金田明子氏。演劇専門誌だと範囲を関西に広げるところを、リージョナルマガジンらしく大阪に限定しているところが企画を引き締めています。演劇祭の宣伝を兼ねてはいますが、よく出来ているんじゃないでしょうか。
行政が発行するリージョナルマガジンとしては、大阪市の『大阪人』と東京都の『東京人』が代表でしたが、財政悪化で『東京人』は2001年度から完全に民営化されました(それまでは財団法人東京都歴史文化財団が発行)。売れることが至上命題になったわけで、『東京人』で小劇場特集は難しいかも。その意味でも今回の特集は貴重です。
『大阪人』は京阪神以外でも大きな書店なら置いています。B5判の『東京人』と違ってA4判で薄いので、注意して探してください。普通は『東京人』と同じコーナーにあるはずですが、大阪の情報誌だけに旅行ガイドのところにある場合も。