この記事は2003年12月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。



キラキラと年末の劇場

カテゴリー: 紫川子連れ狼 | 投稿日: | 投稿者:

●「fringe blog」は複数の筆者による執筆です。本記事の筆者は たにせみき です。

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北九州芸術劇場はリバーウォークの6階にあります。
リバーウォークでは随分早い時期からイルミネーション大会です。
陽が落ちても劇場の周り(正確にはリバウォの周り)には人がいっぱいです。

「ああ、劇場が出来たのだな・・・」といよいよ感じるようになりました。
毎日のように、公演が目白押しなんですもの。
SPACが去り、ナイロンが終わったかと思ったら飛ぶ劇場、翌日はイデビアンクルー、そして新感線の立ち上げチーム入り。
昨日はバス停の前を井手さんが歩いていて、地下のダイエーでは劇場スタッフが新感線用の山のようなケータリング買い込出しをしてました。
(立ち上げ公演なのでプランナー含め全関係スタッフが来ているのです。多いときは70名近く)
大ホール・中劇場・小劇場と「3つの劇場」が軒を連ねているのですから、これはもう何て言うか・・・「シモキタ状態?!」

今日は鄭義信氏の作演出の響『ROAD』公演を小劇場で観ました。沸いてたなぁ~!
さりげなくも美術は加藤ちかさんですよ。
居ながらにして、これだけのラインナップを堪能できるなんて、数年前からは想像できない世界。

とまあ、のんきなことばかり言ってはいられません。
キラキラの陰には熾烈なチケット販売競争があります。
お客さんの出費はかさんでますから、ちょっとでも「ま、行かなくてもいっか」と思われたら、集客激減の一途です。
苛酷な生存競争が始まったのです。
ええ、予測はしてました。でもいよいよ実感として迫ってきてます。
「ああ、劇場が出来たのだな・・・」
今までぬるま湯につかっていた「地元劇団」はそろそろお湯から上がった方がいいでしょう。
観客はもう、「お金を払う価値」について、考え初めていることでしょう。

年が明けたら青年団P『夏の砂の上』、太田省吾の『だれか、来る』という渋いラインナップです。
劇場製作のシアターラボもあります。
周辺で活動する皆さんは、出来るだけ「観て」、それを超えるものを作るのだ、という「想像」をしてみて欲しいです。
そう、例えば受付のやりかた一つにしても。