発売中の月刊誌『東京人』5月号の特集は、「2004年度版 東京地下鉄を探検する!」。東京メトロ誕生に合わせたのだと思いますが、「宮沢章夫の秘密の地底探検 東京の地下で考える二、三の事柄」が当然のごとく載っていると、やはり微笑んでしまいます。
「富士日記」でも原稿依頼と執筆のことは書かれていましたが、実際に特集記事の中にあるのを見ると、おもしろいものです。『帝都東京・隠された地下網の秘密』を読んだ宮沢氏が夢中になっていく様子は、「富士日記」でずいぶん楽しませていただきました。
この本は私も発売直後に購入して(『週刊文春』の書評が決め手、ここがいちばん早かったのでは)、結構わくわくしたものですが、地図出版社に勤める友人に話を振ったら一笑に付されてしまい、がっかりしました。本のほうはシリーズ化されて、MOOKまで出ました。
帝都東京・隠された地下網の秘密〈2〉地下の誕生から「1‐8計画」まで
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秋庭 俊
洋泉社
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写真と地図で読む!帝都東京・地下の謎 (洋泉社MOOK―シリーズStartLine)
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「富士日記」(現在は「不在日記」)は、この淡々とした文体がたまりませんな。最近では、なんと言っても4月11日付「引き出物だけ手にして四谷駅にいる人」でしょう。身内ネタですが、爆笑します。身内ネタでも処理の仕方で笑いが取れるということを教えてくれるお手本だと思います。