【ON-PAM】2/16(木)総会・報告会、17(金)シンポジウム(※総会は2017年度会員のみ)

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    @OpenNetwork_PAM
    寄稿者

    ON-PAM(舞台芸術制作者オープンネットワーク)よりご案内です。
    2/16(木)、17(金)にON-PAM総会、報告会、シンポジウムを開催します。
    報告会とシンポジウムは一般参加可能となっておりますので(※総会は2017年度会員のみ)、ぜひ会員以外の方もこの機会にご参加いただければと思います。
    スケジュールと会場、シンポジウムの詳細は下記となります。
    皆様のご参加をお待ちしております。

    ■■■ ON-PAM 総会・報告会・シンポジウム ■■■
    日時:
    2月16日(木)11:00-13:00 報告会※2016年度ONPAMの活動報告
           14:00-16:00 総会

    2月17日(金)11:00-13:00 シンポジウム1
           14:00-16:00 シンポジウム2

    会場:
    BankART Studio NYK 2F 2B Gallery
    横浜市中区海岸通3-9
    http://www.bankart1929.com/access/
    —————————–
    【シンポジウム1】
    アジアにおけるダンスハウス・ネットワーク構想
    〜European Dancehouse Network(EDN)の活動を参考に

    2月17日(金)11:00-13:00
    シンポジウム1では、共催の国際舞台芸術ミーティング in 横浜(TPAM) と協力し、海外からのスピーカーを招いた「国際ネットワーク」の事例紹介とパネルディスカッションを実施します。今回、ダンスに特化した会場のネットワークEuropean Dancehouse Network(EDN)の活動を紹介しつつ、アジア域のネットワークを牽引する香港・西九文化区のアナ・チャン氏と東アジアダンスプラットフォームを構想する赤レンガ倉庫の小野晋司氏を迎え、アジアの来たるべきネットワークのあり方とプラットフォームのあり方を共に考えます。

    スピーカー:
    ヴァルター・ホイン(Eurepean Dance Network 代表/Tanzquartier Wien 芸術監督)
    1985〜1989年、Tanztage München、Dance Energy、Tanztendenz Münchenディレクター。1990年にプロダクション会社Joint Adventuresを立ち上げ、Tanzwerkstatt Europa、Nationales Performance Netz(NPN)などの全国的・国際的プロジェクトを実施。Tanzplattform Deutschland(1994年設立)共同設立者/プレゼンター。1999〜2004年、振付センター「luzerntanz」をluzernertheater内に立ち上げ運営。2009年よりTanzquartier Wien芸術監督。ダンスプラットフォーム、フェスティバルや議論の場、EUプロジェクト、助成システム「International Net for Dance and Performance Austria」などを推進している。

    ベッティーナ・マーズッフ(Eurepean Dance Network 事務局長/tanzhaus nrw 芸術監督・取締役)
    ギーセンで応用演劇学を学び、ベルリンのフォルクスビューネなどでドラマトゥルクとして活動。フランク・カストルフ、クリストフ・シュリンゲンジーフ、ルネ・ポレシュなどと協働する。2003年から2009年まで、ベルリンのHebbel am Ufer(HAU)でダンスとパフォーマンスのキュレーターを務め、ユトレヒトのSpringdance Festival芸術監督、ベルリンの「8月のダンス」フェスティバル芸術監督を歴任。2014年1月からはデュッセルドルフのtanzhaus nrw芸術監督兼取締役。

    アナ・チャン(西九文化区 ダンス部門統括)
    香港の西九文化区でダンス部門を統括。文化区の芸術的方向性とダンス戦略を担当する。香港内外のアーティストに、創作と上演の革新的な形式を探求し、コンテンポラリー・パフォーマンスの諸問題を議論・考察するためのプラットフォームを提供する、一連のダンスプロジェクトを主導。また「Producer Network Meeting & Forum」を共同主催、キャンペーン「WE Dance」を立ち上げ。西九文化区でダンスの様々な国際的コラボレーションやパートナーシップ・プロジェクトを展開している。

    モデレーター:
    小野晋司([公財]横浜市芸術文化振興財団 チーフプロデューサー[ダンス]、横浜赤レンガ倉庫1号館 館長)
    青山劇場・青山円形劇場において多彩なダンスプログラムや国際的ダンスフェスティバル「Dance Triennale Tokyo」「Dance New Air」等をプロデュースし、国内外のアーティスト・制作者・劇場やフェスティバルと協働。横浜の街そのものを舞台に繰り広げる3年に一度のダンスの祭典「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2015」事務局長。今年で22回目を迎える「横浜ダンスコレクション2017」をプロデュース。日本ダンスフォーラム(JaDaFo)メンバー、(一社)ダンスニッポンアソシエイツ理事、文化庁芸術祭執行委員。

    【シンポジウム2】
    2月17日(金)14:00~16:00
    「(改めて)公共性とは何か? 〜公共圏の創造を目指して」

    「ON-PAM(舞台芸術制作者オープンネットワーク)」は、2011年の大震災を機にネットワークの必要性・重要性を感じた若手制作者が集まり、2013年に正式発足した全国的・国際的な舞台芸術制作者の会員制ネットワークです。所属や立場を超えた「個人」がオープンなネットワークを構築し、能動的に情報の交換・共有を行うとともに、毎年、特定のテーマを定め、活発な議論を行ってきました。
    2016年は「政策提言・アドボカシー」を中心的な課題と位置付け、8月には「政策提言調査室」を設立、ON-PAMのステートメントを作成することを1年目の目標とし、これまで4回におよぶ勉強会を実施してきました。勉強会では、舞台芸術と社会をつなぐ存在であり、アーティストと最も近い現場で活動している制作者だからこそ出来る実感を伴った言葉を丁寧に紡いでいくこと、多様な背景・経験・知識を持つ人が集まり話をすることで議論に厚みと拡がりを持たせることを大切にしてきました。そんな勉強会を重ねていく中で、話題は自然と「舞台芸術の社会における価値、公共性」へとフォーカスされていきました。そこで参加者それぞれの中で「公共/公共性」という言葉に対する意識や捉え方に大小の違いがあることがわかりました。
    今回のシンポジウムでは、批判的社会理論の研究、特にハーバーマスの公共圏の理論を中心に研究されている大阪大学名誉教授の三島憲一氏に、日本社会を中心とした「公共の場、公共圏」についての講演をお願いしました(※講演のレジュメは下記をご参照ください)。第2部では講演を受け、参加者のみなさんとともに、自由で闊達な議論を行える場を用意したいと考えています。これらの講演とディスカッションを通じて、みなさんとともに「舞台芸術における公共性とは何か?」を再考し自らの言葉にしていくこと、さらにその言葉を共有し議論を重ね深めていくことで、舞台芸術の社会における存在意義がより明確になり、内外へ向けて認知普及していくことを目指したいと考えています。是非、ご参加ください。

    第1部 講演「ニッチから公共の場へ」三島憲一
    第2部 グループディスカッション+発表

    登壇者プロフィール:
    三島憲一
    1942年生まれ。ニーチェやベンヤミン、通称フランクフルト学派と言われる批判的社会理論の研究(特にハーバーマスの公共圏の理論)を中心に、現代の思想と文化、社会と政治を論じるつもりで仕事をしているが、「日暮れて道遠し」の感は否めない。著書『ニーチェ』(岩波新書)、『ベンヤミンー破壊・収集・記憶』『ニーチェかく語りき』(岩波現代文庫)など。

    基調講演レジュメ:
    ニッチから公共の場へ(三島憲一)
    明治以降の日本では、公的な場は一貫して国家により、官により、独占かつ操縦されてきたーコンセンサスと調和の社会という官製の幻想のもとに。公共の世論の場はあるものの、そこでの批判や抵抗はあくまで「ノイズ」として、「うるさい」だけのものとして、上からは、それにどう対処したらいいかを考えればいいだけのものとして扱われてきた。そうした公的な世論の場での重要な表現手段である思想、文学、芸術、演劇などは、近代国家として一定の自由を許容され、ときには奨励されてきたが、あくまでお飾りであり、「人間性の涵養」のためであり、「人格形成」のためであり、「栄養剤」であり、それを越えた含みを持つものはすぐさま危険視された。「危険視」は無視からはじまって、援助の停止から種々の妨害(会場の不提供など)、戦前なら官憲による介入や検閲までバラエティは豊かである。
    「人間性の涵養」に役立つゆえに奨励あたいするものとしては、「世界の中の日本」や「東洋と西洋」「アジアの中で最も早く、最も成功裏に近代化した日本」「日本文化の独自性」「日本の同質性」「日本の豊かな伝統」「サムライ」「禅」などの不問に付された前提をさらに強化し、寿ぐものが優先されてきた。戦後はさらに、19世紀までの西洋「輝かしい」教養文化が加わる。クラシック音楽であり、オペラであり、西洋からの美術の引っ越し展覧会である。
     だが、17〜18世紀以降のヨーロッパにおいて成立し、日本でも一定程度ノイズおよび飾りとして、また栄養剤として許容されてきた公的な世論の場での思想、文学、芸術、演劇は、異議申し立ての場、叛乱の場、不規則発言の場、攪拌と混乱の場である。それらは、ジャーナリズムと並んで、デモクラシーの最も重要かつ効果的な実践の場でもあった。もちろん、独善的でひとりよがりの思想や「危険な」エロスの氾濫や体制罵倒(天皇制廃止、東芝の社長逮捕しろ)の自由も含めてである。言論と表現の自由が各国の憲法で保証されているのは、個人の人権保障と並んで、公共圏の理論として当然の理由がある。日本ではこうした批判の場がニッチ化してしまいがちである。
     小生のトークでは、こうした自由が現在の日本でいろいろなかたちで、そして極めて巧みに、誰も逮捕されないで空洞化されている実態について、そしてニッチからの脱出について考えてみたい。

    シンポジウム料金:各500円(TPAM参加登録者、ON-PAM会員は無料)
    ※シンポジウム2のみ要予約:https://goo.gl/forms/jkz6gfS5Eo5OJsYw1
    ※日英同時通訳あり

    主催:特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク
    共催:国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2017 実行委員会

    <お問合せ>
    舞台芸術制作者オープンネットワーク事務局 info@onpam.net

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