劇団民藝12月公演『SOETSU ―韓からくにの白き太陽―』
長田育恵=作 丹野郁弓=演出
民藝運動の創始者として知られる柳宗悦。無名の人々によって作られ使われてきた民衆的工芸の美を追究する柳は、浅川伯教・巧兄弟と触れあい朝鮮の陶磁器や古美術に惹かれていく。日韓併合から35年間、植民地政策で日本の統治下におかれた朝鮮半島の歴史。この時代に何があったのか、そしてこの先、日本人はどう歩んでいくのか。朝鮮白磁の柔らかな白を見つめることから物語は始まる。注目の劇作家長田育恵による新作。
あらすじ
美学者・柳宗悦(篠田三郎)は雑器として扱われていた朝鮮白磁の美しさに魅了され、予感に突き動かされるように1916(大正5)年初めて朝鮮に渡った。浅川伯教・巧兄弟や宿屋の女将・姜明珠(日色ともゑ)と知り合い、宗悦は朝鮮の美にのめりこんでいく。名もなきものの営み。文化を育む土。おおらかなユーモアと生命力……。そして、失われゆく民族文化のための美術館設立へ。しかし日本統治下の朝鮮では、宗悦の活動は統治政策の一環だと朝鮮人に誤解され、さらに朝鮮独立運動や関東大震災時の痛ましい事件が、人々の間に亀裂を深めていく。
様々な矛盾のなかから掴み取った一握りの確信が、やがて宗悦を日本での民藝運動の構想へと導いていく。
キャスト
篠田三郎(柳宗悦役・客演)
日色ともゑ(柳兼子役)
齊藤尊史(浅川巧役)
中地美佐子(柳兼子役)
高橋征郎
竹内照夫
山梨光國
天津民生
神敏将
塩田泰久
平松敬綱
吉田正朗
本廣真吾
岩谷優志
平野尚
船坂博子
石巻美香
森田咲子
神保有輝美
長木彩
スタッフ
装置………勝野英雄
照明………前田照夫
衣裳………宮本宣子
効果………岩田直行
舞台監督………風間拓洋
2016年12月3日(土)~18日(日) 三越劇場[日本橋三越本店 本館6階]
3日:15時開演、7日・15日:18時15分開演、その他の日は13時30分開演
入場料金(全席指定・税込み)
一般=6,500円
学生割引=4,000円
夜チケット=4,500円(3日・7日・15日)
お申込み
劇団民藝
TEL.044-987-7711(月~土 10時~18時)
チケットに関するお問い合わせもお気軽にお電話ください。
http://www.gekidanmingei.co.jp/performance/2016soetsu/